研究課題/領域番号 |
12671249
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
上田 祐二 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60254356)
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研究分担者 |
竹迫 一任 宝酒造, バイオ研究所, 副所長
山岸 久一 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40128723)
松田 修 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (00271164)
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キーワード | Epstein-Barrウイルス / 胃癌 / 腫瘍抗原ペプチド / 腫瘍特異的免疫療法 / 癌ワクチン療法 |
研究概要 |
(1)EBNA1のHLA-A24拘束性CTLペプタイドの候補の検討 HLA-A24拘束性のEBNA1の配列中よりペプタイド3種を選別し、化学合成した。この3種を用いてIn vitroでのCTL誘導を試みたが、endo-killingを有するCTLは誘導できなかった。最近のRickinsonらの報告においてもEBNA1のCD8陽性CTL誘導は難しいのではないかとされており、ターゲットをLMP2へと変更した。 (2)LMP2のHLA-A24拘束性CTLペプタイドの合成とCTLの誘導 Rickinsonらにより報告されているHLA-A24拘束性LMP2由来のペプチドである419[9]TYGPVFMCLを合成し、In vitroでのCTL誘導を試みた。ペプタイドをパルスしたHLA-A24陽性標的細胞(胃癌細胞、EBV transformed B cell line)に対する高い細胞障害活性を持つCTLが得られた。 (3)LMP2陽性胃癌細胞株の作製 先に得られたCTLのendo-target(ペプチドをパルスしないEBV transformed B cell line)に対する細胞障害活性を上昇させるため、標的細胞としてLMP2のcDNAを導入したHLA-A24陽性胃癌細胞株を作成中である。 (4)胃切除標本からのEBV関連胃癌症例の選別 2000年度胃切除症例より病理学的所見からEBV関連胃癌が疑われる症例を選び、EBV-encoded small RNAに対するIn situ hybridizationを施行した。若干例の陽性例を得た。今後、さらに免疫染色にてLMP2陽性症例を調べ、そのA24陽性症例に対してまずIn vitroでの障害活性を検討する予定である。
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