研究課題/領域番号 |
12671261
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
安藤 暢敏 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90101972)
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研究分担者 |
石 志紘 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90255472)
小川 信二 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80224103)
正村 滋 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (40190342)
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キーワード | 人工食道 / 組織工学 / 培養平滑筋細胞 / 培養食道上皮細胞 |
研究概要 |
目的 ; 我々は、細胞培養法を応用した組織再構築型人工食道の開発を試みている。これまでの研究によりヌードラットを用いて培養したヒト食道上皮細胞で内腔を被覆した食道類似の管腔組織を再構築することに成功した。しかしこの管腔組織は筋層が欠如しているため、充分な組織強度が維持されず、また管腔の収縮伸展性も欠落しているという点で人工食道として用いるには不十分である。このため筋層を有する組織再構築型人工食道を開発する必要があると考えられた。培養した血管平滑筋細胞を用いて人工血管に応用した研究はみられるが、腸管平滑筋細胞を用いて消化管を再構築した研究は未だない。そこで我々は組織再構築型人工食道の筋層再構築に応用する目的で、ラット腸管由来の平滑筋細胞の分離培養を試みた。 方法 ; 体重100〜300gの雄性Lewisラットを儀死させて、上行結腸から下行結腸を切除した。内腔を洗浄し実体顕微鏡を用いて粘膜層および漿膜を剥離除去した。筋層を細切し、コラーゲナーゼを用いて平滑筋細胞を分離した。分離した細胞を10%FBS添加DMEMにて培養した。 結果 ; 培養開始3日目で、紡錘型の細胞が培養フラスコに増殖を開始し、10から14日目でコンフルエントに達した。抗α-smooth muscle actin抗体を用いて免疫染色したところ、培養細胞の細胞質が染色され平滑筋細胞であることが証明された。トリプシンを用いて3から5代の継代培養が可能であった。 考察 ; ラット腸管を用いて平滑筋細胞の分離、培養に成功した。培養食道上皮細胞と培養平滑筋細胞を用いて、粘膜層と筋層からなる組織再構築型人工食道の開発が示唆された。
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