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2001 年度 実績報告書

門脈圧亢進症における門脈側副血行路発達機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12671279
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

竹内 雅春  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00258162)

研究分担者 植木 孝浩  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10309461)
藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
キーワード門脈圧亢進症 / 骨髄移植 / Lac-Z transgeuic mouse / 新生血管
研究概要

BL/6マウスに対して四塩化炭素(CCL4)を10週間連続で毎週1回経口投与を行い,肝線維化モデルを作成した。CCL4投与6週目に致死線量900cGyの放射線照射を行なった後,同系のLac-Z transgenic mouseから得た5x10^6個の骨髄細胞を骨髄移植し,肝線維化に伴い認められる側副血行路発達時の新生血管の発達機序を解明することとしたが,肝線維化は認められるものの,'顕著な側副血行路の発達が認められなかった。そこで,この骨髄移植した6週目より肝細胞増殖因子HGFを遺伝子導入し,HGFが肝再生を促進させる過程で,骨髄細胞からの細胞が血管再生に働くのか,肝細胞の再生に作用するのかを検討することとした。CCL4の経口投与10週行なった遺伝子導入されなかったマウスに比べて,HGF遺伝子導入群では線維化率は低く抑制されていた。骨髄細胞由来の細胞の発現を確認すると,肝線維化の認められた肝静脈周囲にその発現が認められ,HGF遺伝玉導入群でその発現量が多く認められた。肝細胞には骨髄細胞由来の細胞の発現は認められなかった。肝組織中の静脈周囲では骨髄細胞から動員された新たな血管の新生が確認されたが,肝線維モデルにおける側副血行路においで明らかな骨髄細胞由来の細胞発現は認めなかった。肝線維化モデルでは,顕著な側副血行路の発達がなかったことが骨髄細胞由来の細胞発現が認められなかった要因であるとも考えられ,肝硬変で認められる側副血行路の発達が新生血管の発達によるものであるか否かの結論は,モデル作成を再度検討してからのものとしたいと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹内 稚春: "肝幹細胞と再生医学"組織培養工学. 26. 323-326 (2000)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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