研究概要 |
今年度は,脊髄潅流モデルによるischemic preconditioning(IPC)の効果発現の確認と各種薬剤によIPC効果の変化について検討を行った. 昨年度同様,研究代表者の研究施設移動(秋田大学より北里大学)にともない,実験設備,実験機材に不備があり研究開始までに多少の時間を要した. 現在まで煮えられている知見は,脊髄潅流モデルによりIPC効果発現を観察できること,adenosine Al receptor, protein kinase C, K_<ATP>channel等の賦活剤・阻害剤の種類によりその効果発現に違いが生じる傾向があることが示され,IPC効果発現には複雑なメカニズムか存在することが予想された.現在は,薬剤の濃度等に注意を払い実験結果の精度を上げる努力をしている. 以上の結果は,preliminaryなデーターではあるが,平成13年9月13日に行われた神奈川西湘心臓血管外科セミナーで一部講演した.
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