研究課題/領域番号 |
12671308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
石野 幸三 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90314690)
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研究分担者 |
河田 政明 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (30177703)
佐野 俊二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50235438)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | エンドセリン受容体拮抗薬 / チアノーゼラットモデル / 虚血再灌流障害 / 心エコー / 低酸素血症 |
研究概要 |
1.低酸素が心機能に及ぼす影響を評価するために、8週令のWistar系雄性ラットを用いて、8週間低酸素暴露下で飼育し、慢性低酸素血症モデルラットを作成。その心機能を経胸壁心エコー図法で計測し、同週令の正常ラットと比較検討した今回・従来の評価項目に加え、右室流出血流の計測や、心腔内造影法による左室収縮能の評価なども新たに導入した。慢性低酸素血症ラットは、動脈血酸素飽和度の低下と多血症を呈した。また低酸素によるhypoxic pulmonary vasoconstrictionから肺動脈圧が上昇し、右室肥大を呈した。心機能は、左室収縮能は維持されていたが、拡張能の低下を認めた。この原因として、肥大した右室が左室の拡張能を物理的に低下させた可能性と、肺動脈圧の上昇に伴う右室駆出時間の延長が拡張能を低下させた可能性が考えられた。 2.生直後より低酸素暴露下に4週間、8週間飼育した低酸素血症モデルラットを作成。それぞれ摘出心をLangendorff回路を用いて、20分の常温虚血後、40分間再潅流した。虚血後の左心室収縮能および拡張能の回復は、低酸素血症期間の短い4週飼育群の方が優れていた。 3.犬を用いた心停止ドナーからの心臓移植実験において、エンドセリン受容体拮抗薬を、心停止前に静注投与し、また心筋保護液にも追加した。投与群では、非投与群に比べ、心停止直前の肺動脈圧が有意に低く、移植後の右室機能が良好であった。
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