研究概要 |
傷害血管における血栓形成の分子細胞レベルでの病態解明は、緒についたばかりである、研究代表者は世界に先がけ、外因系凝固反応の開始因子である組織因子(TF)の生理的阻害分子であるTFPIによる遺伝子治療法の有効性を既に米国心臓病学会誌に発表済み(Circ.Res.,1999)であるが、同論文は"Blueprint for gene therapy and glimpse into a future where systemic therapy gives was to localized treatment"とのEditorial comment(Circ.Res.,1999)を得た。本年度の研究にて、遺伝子治療の欠点である標的分子の発現までのタイムラグを克服する方法をリコンビナント分子を用いて開発した。また、CNPにも、抗血栓作用を有することが判明しつつある。静脈に対する遺伝子治療法は、未だ開発過程である。残された研究期間を用い、さらに知見を深めている途中である。
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