研究概要 |
新生児ブタ(2-3weeks 3-5kg)を対象にHypoxemia(HYPO)後のCPB下Reoxyneation(REOX)に伴う心室機能、生化学的変化を検討した、【方法】1)Control群:pO2400mmHg,2hourのみ、II)HYPOのみ、III)HYPO+REOX(n=10):HYPO後pO2 400mmHgあるいは100mmHgにてREOX、IV)Treatment群:REOX時にAntioxidants(MPG/Catalase)Glutamate/Asparatate, Deferoxamine, NOsynthease inhibitor(L-NAME))投与の各群にて以下を検討した。1)左室収縮能(コンダクタンス法によるEes改善率 2)心筋lipidperoxidation )3内因性Antioxidant【結果】HYPO中も好気性心筋代謝が難持されたが、心筋Antioxidant活性は有意に低下した。更に高pO2によるREOXに伴い心筋CD増加、心筋Antioxidantの更なる低下、著明な左室機能低下を示した。一方CPB中のpO2を100mmHgに維持することにより心筋lipid peroxidation左室障害は著明に改善した。さらにAntioxidant, Feキレート剤、NO産生阻害剤による予防効果が認められ、Reox Injury発生における活性酸素の関与ことにHaber-Weiss NO-O2系を介するOH・の役割が示された。以上からチアノーゼ性未熟心筋では内因性Antioxidant,活性酸素防御能が低下する為、心内修復術の際に急激な再酸素化による活性酸素由来心筋障害をきたすことが示唆され、より生理的pO2管理が必須であると考えられた。
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