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2002 年度 実績報告書

脊髄髄内および頭蓋内グリオーマの生物学的悪性度の差異についての分子病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671338
研究機関北海道大学

研究代表者

岩崎 喜信  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00113522)

研究分担者 飛騨 一利  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (10238305)
多田 光宏  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (10241316)
キーワードependymoma / aslrocytoma / spinal cord / brain / DNA array analysis / molecular biology
研究概要

本研究の目的は脊髄グリオーマと頭蓋内グリオーマにおいて組織像は同じであっても、生物学的悪性度の異なる群を層別化し、各群での分子病態の差異を検索し、悪性度の差に伴って異なる分子病態はなにかを明らかにすることにある。本研究により,以下の成果を得た.
1)1300遺伝子を厳選し、スポットした、独自のアレイをGeneticLab社と共同開発、119種の癌細胞株のRNAサンプルにてそのアレイによる遺伝子発現プロフィールを検討し、良好な成績を得た。
2)脊髄ependymoma 8例、頭蓋内ependymoma 8例の計16例を上記DNAアレイにて解析、脊髄ependymomaに特徴的な遺伝子として、H-ras, M-ras, NCAM, ICAM-2, PDGFR-α, FGFR-3, p191NK4dなど46遺伝子を、頭蓋内ependymomaに特徴的な遺伝子としてVEGF, p57Kip2, MIP3α, MDM2, cyclinD3, TGFβ2など38遺伝子を抽出しえた。
3)脊髄・頭蓋内ependymomaはこのようなDNAアレイデータをもとにクラスター分析およびサポートベクターマシンにてよく分離され、遺伝子発現はそれぞれ異なったプロフィールを持っていることが判明した。
4)さらに症例を増やし,詳細に検討したところ,脊髄ependymomaと頭蓋内ependymomaはSTAT1、MIP-3alpha(LARC, Exodus)の発現により,サポートベクターマシンを使ってよく識別できることが判明した.現在これらの分子の分子病態上の意義を解析中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Uramoto H, Tada M, et al.: "p73 interacts with c-Myc to regulate YB-1 expression"J Biol Chem. 277. 31694-31702 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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