研究課題/領域番号 |
12671362
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
七條 文雄 徳島大学, 医学部, 助教授 (20145022)
|
研究分担者 |
木内 陽介 徳島大学, 工学部, 教授 (80035807)
宇野 昌明 徳島大学, 医学部, 講師 (90232884)
永廣 信治 徳島大学, 医学部, 教授 (60145315)
新野 清人 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243690)
芥川 正武 徳島大学, 医療技術短期大学部, 助手 (90294727)
|
キーワード | 術中モニタリング / 脳波 / 二次元脳電図 / コンピューター処理 |
研究概要 |
同一個人の脳波は、ある特定の条件においては、ほぼ一定のパターンを呈し恒常性があることが知られている。このことを利用して、脳波の頭皮上での空間分布を視覚的に表示する手段として開発されたのが二次元脳電図である。われわれは、かねてよりこの二次元脳電図の原理を応用した独自のソフトウェアとして変化率二次元脳電図(deviation ratio topography:DRT)を開発し、臨床応用を行ってきた。 現在、内外の他施設からのDRT試用依頼があるも、現行のDRTは、NECメディカルシステムズ社製シグナルプロセッサー(7T18、DP1100:共に現在製造中止)上でのみ作動するソフトウェアであるために、DRTを試用できる施設が限定されていた。従って、Windows版のDRTソフトウェアの作成を試みた。 本年度の研究成果:ノート型パーソナルコンピュータとしてGateway Solo9300を購入し、Windows98上でVisual Studio6.0J Proにより、DRTのソフトウェアを構築。脳波計からコンピュータへの信号の取り込みは、AD変換ボードとしてElmec EC-9840を購入。現在、脳波計から得られた波形信号を、コンピュータの画面上に表示し、かつ、ファイルとしても保存可能となっている。また、この信号を二次処理することにより、脳波のパワースペクトラム表示、二次元脳電図表示、変化率二次元脳電図表示までが可能となった。この様に、基本的なソフトの構築は可能となったが、イベントマーク、ポーズ機能、記録のジャンプ機能などは現在開発中である。 これらの成果は、平成12年10月に電気関係学会四国支部連合会、11月にISBET2000(ドイツ)で報告し、平成13年3月にはISBET2001(日本)で報告する。 平成13年度の計画:DRTソフトの完成をめざし、患者の同意を得た上で臨床応用を試みる。
|