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2000 年度 実績報告書

神経膠腫におけるp14^<ARF>の異常と臨床的悪性度に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671367
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

白石 哲也  佐賀医科大学, 医学部, 講師 (70206275)

研究分担者 田渕 和雄  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
萩原 直司  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90281203)
キーワードbrain tumor / p14INK4a / p16 / p14
研究概要

39例のanaplastic astrocytoma(AA),54例のglioblastoma(GB)について,p16,p14,MDM2,p53の発現を免疫染色により解析した.INK4a遺伝子の構造異常についてSouthern blot解析とsequence解析を行った.(結果)AAの23/39(59%),GBの27/54(50%)でp16,p14は共に発現していなかった.AAの5/39(13%),GBの12/54(32%)でp16の細胞質内蓄積を認めた.その一部でpoint mutation(83His→Tyr)(54Met→Thr)が検出され,その領域はp16の核移行シグナル配列である可能性が考えられた.AAの11/39(28%),GBの10/54(19%)でp16,p14の核内での発現を認めた.P14の核内発現を認める21例中13例ではp53遺伝子異常を伴っていたが,残る8例ではp53は正常であった.これらの症例では,p53経路のうち,p53,p14以外の分子の異常が腫瘍化に関与していることが考えられた.(結論)p16の発現異常が見られる症例では同時にp14の発現異常を伴っていた.INK4a遺伝子の核移行シグナル配列のpoint mutationがp16,p14の細胞質内蓄積に関与していること考えられた.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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