| 研究概要 |
今年度は,HSP誘導剤としてGGAを用い,GGAによる脳虚血侵襲に対する保護効果の検討と,HSP発現を免疫組織学的に評価した.
1.GGAによるの脳虚血侵襲に対する保護効果の検討
虚血モデルとして,スナネズミ両側頚動脈5分間閉塞再潅流モデルを用いた.
GGA経口投与による細胞保護効果は,肝虚血再潅流モデルにおいて示されており,同様のプロトコールで2週間連日経口投与を行った.脳虚血再潅流後1週間目にsacrificeして,海馬CA1における神経細胞数を測定したが,GGA投与群でも,コントロールのvehicle投与群同様,80%以上の錐体細胞は消失しており,神経細胞保護効果は認められなかった.現在,投与量,投与方法,投与期間を再検討中である.
2.GGAによるHSP発現の検討
スナネズミをもちいてGGA投与後のHSP発現を免疫組織学的に検討した.
GGA経口投与後,3日,1週間,2週間においてsacrificeし,HSP発現を海馬を含むスライスで検討したが,有意な発現は認められなかった.現在,投与量,投与方法,投与期間を再検討中である.
|
