研究課題/領域番号 |
12671395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
渡辺 秀臣 群馬大学, 医学部, 助教授 (40231724)
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研究分担者 |
高岸 憲二 群馬大学, 医学部, 教授 (70154763)
篠崎 哲也 群馬大学, 医学部, 講師 (90251115)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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キーワード | FDG / PET / 骨軟部腫瘍 / AMF / PHI / GPI / hypoxia / glycolysis |
研究概要 |
本研究より、FDG PET診断の有効性と限界、そして限界を克服する新たなPET tracerの開発にFMTとcholineの可能性を明らかにした。そして骨軟部腫瘍の集積機序として神経鞘腫のような腫瘤では増大に伴う腫瘍の疎血性変化が、そして血管腫のように血管を伴って大きくなるような腫瘤では、局所的な鬱滞による嫌気性状態の変化が関与することを示した。さらに、FDGの集積に関わる解糖系の活性化を引き起こすのが、嫌気性状態であるが、その解糖系の酵素であるAMF/PHI/GPIが嫌気性状態で発現が増強することを明らかにし、これらの発現状況が転移能や予後に関与する疾患に肺癌も含まれることを示した。膵臓癌や骨肉腫、線維肉腫の実験的検討から、AMF/PHI/GPIによる刺激によってインテグリンの活性化とFIF3AとGDI-betaの発現増強がもたらされることを明らかにした。以上、本研究課題の目的は概ね達成されたが、これらの結果を基にして骨軟部悪性腫瘍の有効な診断技術の開発と転移動態の解明から有効な治療方法を見出す研究をさらに続ける必要を感じるものである。
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