本研究の平成12年度実施計画に従い研究を行った。 1.ヒトEC-SOD発現ベクターの作成完了 2.DBA/1マウス胎児皮膚線維芽細胞の樹立完了 3.EC-SOD遺伝子導入線維芽細胞の作成完了 4.EC-SOD遺伝子導入線維芽細胞の培養上清中のEC-SOD活性の確認完了 5.DBA/1マウスにEC-SOD遺伝子導入線維芽細胞を移植し、経時的に血清中EC-SOD活性を測定し、増加していることを確認完了 6。TypeII CollagenをDBA/1マウスの腹腔内に投与し、関節炎モデルを作製し、さらにEC-SOD遺伝子導入線維芽細胞を移植し、経時的に関節炎症状を観察して、治療効果を評価する。確認完了 以上の研究実施計画を完了することができた。結果、EC-SOD遺伝子導入線維芽細胞を移植することによって、血清中EC-SOD活性増加と、TypeII Collagen惹起関節炎モデルにおいて、EC-SOD遺伝子導入線維芽細胞移植が、有意に関節炎症状を軽快し得ることを確認した。 結果は <学会発表> ・EC-SOD遺伝子導入による慢性関節リウマチの遺伝子治療第28回日本臨床免疫学会総会2000シンポジウム <論文発表> ・Treatment of Collagen-Induced Murine Arthritis by Ex-Vivo EC-SOD Gene Therapy Arthritis and rheumatismに投稿中(revise)として発表した。
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