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2000 年度 実績報告書

麻酔中における呼吸シグナル行動の神経性調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12671460
研究機関岐阜大学

研究代表者

大島 勉  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50223805)

研究分担者 土肥 修司  岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
キーワード呼吸反射 / 呼吸筋 / 上気道 / GABA / セロトニン
研究概要

麻酔中に観察されるあくび、咳、しゃっくり、嘔吐といった呼吸関連行動の神経性調節機構を動物実験及び臨床研究において解明すべく日々検討を続けている。これまでの研究成果は以下の通りである。第20回臨床麻酔学会(佐賀、2000年)にて、セロトニン1Aアゴニストであるタンドスピロンが鼓室形成術後の悪心嘔吐を抑制することを報告した。今後は、2001年に神戸で開催される日本麻酔科学会第48回大会にて、ネコを用いたしゃっくりの動物モデルで吸入麻酔薬イソフルランが中枢性GABA-B作用によってしゃっくりを抑制することを発表する予定である。さらに、サンフランシスコで開催される第97回アメリカ胸部疾患学会で、同じく動物モデルでしゃっくりがバクロフェンによって中枢性に抑制されることを発表する予定である。この研究課題に関連した研究成果としては、既に、3編論文として掲載されている。2000年9月号のAnesthesiologyにて、全身麻酔下ラリンゴマイクロサージャリーの最中に発生したしゃっくりの声帯の内転運動が喉頭閉鎖筋によることを示した。2000年12月のCanadian Journal of Anesthesiaで、ミダゾラムによる鼻呼吸の仕事量の増加がフルマゼニルによって廃絶されることを示した。最後に、2001年1月号のCanadian Journal of Anesthesiaで、非脱分極性筋弛緩薬であるヴェクロニウムによる筋弛緩からの回復をニコランジルが促進することを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Oshima,K.Nagase,S.Dohi: "Glottic adduction during hiccups in the presence of a cuffed endotracheal tube"Anesthesiology. 93・3. 910-910 (2000)

  • [文献書誌] Y.Kawanchi,T.Oshima,Y.Saitoh,H.Toyooka: "Flumazenil abolishes midazolam-induced increase in the work of masal breathing"Can J.Anesth. 47・12. 1216-1219 (2000)

  • [文献書誌] Y.Saitoh,Koh.Kaneda,Y.Fujii,T.Oshima: "Nicorandil accelerates recovery of neuromuscular block caused by vecuronium"Can J.Anesth. 48・1. 28-33 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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