研究課題/領域番号 |
12671468
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
稲垣 喜三 鳥取大学, 医学部, 助教授 (40184717)
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研究分担者 |
西村 友紀子 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (50304233)
堀 真也 鳥取大学, 医学部, 助教授 (70157048)
石部 裕一 鳥取大学, 医学部, 教授 (40122014)
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キーワード | 硬膜外ケタミン / ファーマコカイネティクス / ファーマコダイナミクス |
研究概要 |
日本家兔(2kg〜2.5kg)を吸入麻酔薬で全身麻酔を施し、気管内挿管後に人工呼吸管理した。麻酔の維持は吸入麻酔薬(セボフルレン)で行った。家兔の腰椎から小児用硬膜外カテーテルを挿入した。この挿入に際しては直視下にカテーテルのを挿入を行った。続いて、頭蓋底とC1頚椎間からも同様に直視下に大槽内に硬膜外カテーテルを挿入した。両方の硬膜外カテーテル挿入後、創部を閉じ、家兔を背臥位とした。左右の大腿動脈と大腿静脈を露出させ、それぞれに22Gあるいは24Gの静脈カテーテルを留置した。これらのカテーテルは、実験中の輸液路と採血および血圧測定のためのラインとした。以上のセットアップを終了してから、30分以上の間隔を空け、家兎を定常状態に置いた。 定常状態の観察終了後、基準となる髄液と血液を採取し、直ちに氷冷保存した。続いて、0.5mg/kgの静注用ケタラールを硬膜外腔に生理食塩水で2mlにしたものを投与した。硬膜外腔投与後、1、5、10、15、30、45、60、90、120分後に髄液と血液サンプルを各々0.5mlと1mlを採取し、直ちに氷冷保存した。家兎の状態が許せば180分後にも同様の試料の採取を行った。 同様の過程を硫酸マグネシウムの硬膜外投与でも行った。これら試料採取中の血圧・脈拍(心拍数)を記録した。 [結果] 硬膜外カテーテル及び大槽内留置カテーテルの手抜の確立に難渋し、約1年を費やした。現在までにケタミン・硫酸マグネシウムともに、硬膜外投与後の試料を完全に採取できた数は、各々2羽と1羽であり、予想以上の困難を伴った。現在得られた試料は冷凍保存中であり、高速液体クロマトグラフィーによる測定は行っていない。従って、1年目の達成目標であるファーマコカイネティクスの決定に至っていない。
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