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2002 年度 研究成果報告書概要

疼痛制御薬剤の脳脊髄液移行に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671468
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関鳥取大学

研究代表者

稲垣 喜三  鳥取大学, 医学部, 助教授 (40184717)

研究分担者 西村 友紀子  鳥取大学, 附属病院, 助手 (50304233)
石部 裕一  鳥取大学, 医学部, 教授 (40122014)
OKAZAKI Naoto  Tottori University, Faculty of Medicine, Assistant Professor (30032204)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワード硬膜外鎮痛 / HMDA受容体拮抗薬 / ケタミン / 光学異性体 / S(+)ケタミン / 薬物動態 / 脳脊髄液
研究概要

日本白色家兎を用いて、ラセミ体ケタミンとその異性体であるS(+)ケタミンの硬膜外投与時と静脈内投与時の脳脊髄液移行の薬物動態的解析を行うと同時に、別の家兎を用いて、ラセミ体ケタミンとS(+)ケタミン硬膜外投与における温熱刺激に対する鎮痛効果を検討した。ラセミ体ケタミンとS(+)ケタミンの硬膜外腔から血漿中への移行は以下のとおりである;AUC(mgml/min):129.3±32.5 vs. 272.0±137;Cmax(mg/ml):1.81±1.01 vs. 2.01±0.64;Tmax(min):6.96±2.97 vs. 9.96±5.64;T1/2a(min):7.25±4.82 vs. 19.00±12.95;T1/2b(min):103.39±43.15 vs. 112.86±87.43;Vdss(ml):7791.96±3550.24 vs. 3772.33±1859.53。また、両者の硬膜外腔から脳脊髄液中への移行は以下のとおりである;AUC(mgml/min):57.53土21.5 vs. 55.65±10.2;Cmax(mg/ml):0.527±0.17 vs. 0.54±0.19;Tmax(min):8.32±2.72 vs. 8.71±6.21;T1/2a(min):11.66±4.62 vs. 13.19±15.13;T1/2b(min):130.71±86.43 vs. 95.41±25.97;Vdss(ml):1033.63±5878.95 vs. 15174.47±5412.45。S(+)ケタミンのAUCが大きく、Vdssが小さいことから、S(+)ケタミンの方が血液中に有効に分布することが明らかとなった。疼痛実験では、S(+)ケタミンを硬膜外投与した家兎の方が、ラセミ体ケタミンを投与された家兎よりも投与後45分以降120分までの鎮痛効果が有意に高かった。本研究は、ラセミ体ケタミンとS(+)ケタミンの硬膜外投与時の薬物動態を初めて比較検討し、その相違を明らかにした。静脈内投与時の動態は現在解析中である。

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公開日: 2004-04-14  

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