研究概要 |
平成13年度(今年度に提出した計画書と実験内容を変更し、当初の計画に沿い検討した) 方法:正常ラットにおける、脳内マイクロダリア低体温負荷後のLipopolysaccharide (LPS)に対する反応性の検討を行った。ウレタン麻酔下に、ラットの脳組織を取りだし、ホモジュネート後、培養液にて希釈洗浄を繰り返し、培養皿で培養する。得られたマイクログリアに対して、37℃,33℃,30℃の各培養温度における、LPS投与に対する反応性を検討した。測定項目はTNF、IL-6、NOである。この検討で、脳内免疫担当細胞の低温負荷後のLPSに対する反応性変化が明らかにする。 2.同IL-6およびNO産生能:LPS投与後3および6時間において、33および30℃で、37℃時に比し有意に抑制された、その抑制はLPS投与後48時間まで持続した。 以上の結果より、脳内マイクログリアのサイトカイン産生は、培養温度の低下により抑制されるが、各サイトカインでの経時的差が存在することが明らかとなった。これらの差が、生理学的にどの様な意味を有するかについての検討が必要である。
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