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2001 年度 実績報告書

ラット脊髄への変異型NMDA受容体遺伝子導入による神経因性疼痛の治療

研究課題

研究課題/領域番号 12671482
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

鈴木 宣彰  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40206511)

研究分担者 中村 禎志  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60217859)
キーワードNMDA受容体 / δ受容体 / Adenyl cyclase supersensitivity / 変異型NMAD受容体遺伝子
研究概要

ラット脊髄への変異型NMDA受容体遺伝子導入の予備実験として、麻薬に対する耐性発現と関連あると考えられている、オピオイド受容体を有する培養細胞を、オピオイド受容体アゴニストで慢性処理した後に観察されるAdenyl cyclase supersensitivity(forskolin刺激に対するcAMP産生量の増加)を変異型NMDA受容体遺伝子導入によって、抑制できるかどうかを調べる実験を計画した。
対象とする細胞として、δ受容体とNMDA受容体の両方を有するNG108-15細胞を培養した。
遺伝子導入を行うために、NMDA受容体の基本サブユニットのcDNAであるNR1 cDNAのN末端から616番目のアスパラギンのコドンAACをアルギニンのコドンCGCに変換した遺伝子(N616R cDNA)と、もう一つのNMDA受容体サブユニットのcDNAであるNR2A cDNAをpcDNA3.1ベクターに組み込んだ。シークエンスにより、N616R cDNAおよびNR2A cDNAが正しくpcDNA3.1ベクターに組み込まれたことを確認した。
まず、遺伝子導入を行っていないNG108-15細胞を用い、δ受容体アゴニストであるDPDPE 10nMで4,8.12.24時間の処理を行ったのち、forskolin 10μMで10分間刺激し、cAMP産生量を測定している。今後、遺伝子導入の効果判定を行うための、DPDPE濃度、処理時間およびforskolinの用量を決定し、N616 cDNAとNR2A cDNAを同時にNG108-15細胞に導入する事で、DPDPE処理後のforskolin刺激に対するcAMP産生量の増加を抑制できることを示す方向を目指す。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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