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2000 年度 実績報告書

神経発育因子による神経節再生と可塑性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671485
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

濱川 俊朗  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50253836)

研究分担者 高崎 眞弓  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (30094212)
笠羽 敏治  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (80145599)
キーワード神経節形成過程 / 細胞内カルシウム / Lymnaca stagnalis / 培養神経細胞
研究概要

【目的】神経節の形成過程で神経発育因子が存在しないと正常な神経節が形成されない。また神経節の形成にカルシウムの局在化は重要である。カルシウムイメジングを用いて、神経発育因子が神経節の修正過程に細胞内カルシウムの局在化にどのような影響を与えるか検討する。
【方法】Lymnaea stagnalisを5%アルコールで麻酔後、脳を摘出する。細胞を単離するために酵素処理を行う。外膜を剥離し、ガラスピペットをマイクロシリンジに装着し細胞を吸引採取する。細胞は呼吸のネットワークを形成するRPeD1とVD2またはVD3とする。この2つの単離細胞を培養皿に定着させ、インキュベーターで24時間培養を行う。
神経発育因子を含まない状態の培養液(defined medium;DM)を用いた後、神経発育因子を含む培養液(conditioned medium;CM)に変更する。6時間後にFura-2を細胞内に導入する。同時にガラス電極を用いてシナプスを確認する。
以下の2群に分けて研究を行う。
1.DM群(神経発育因子を含まない培養液:n=8)
2.CM群(神経発育因子を含まむ培養液:n=8)
【結果】DM群では細胞内カルシウムの局在化は認められなかった。この群は電気生理学的に生体内で形成される興奮性の神経節ではなく抑制性の神経節であった。CM群では50%に局在化を認めた。この神経節は興奮性であった。神経節は修正されたと推定された。
【結論】シナプスが修正される過程で細胞内カルシウムの局在化は重要である。また局在化は神経発育因子が必要である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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