• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

心電図と動脈なの時相差を応用した心筋収縮力評価法

研究課題

研究課題/領域番号 12671496
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

田中 義文  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079935)

キーワード心不全 / 術中モニター / Q-D,D-S時間 / 心蘇生
研究概要

近年、循環器疾患手術症例が飛躍的に増大し、周術期における心機能評価が重要な課題となっている。また最近では超音波計測による心機能評価が重要性を持つといわれているが、測定毎に変化する複雑な画像から不変的かつ定量的な評価を行うことは困難を伴い、測定者の主観的な判断に頼らざるをえない。また、高価な装置や手技の熟達度が要求されることから、今なお容易に術中食道超音波計測を行える状況ではなく、他に代わる簡易的で信頼できる心筋収縮力評価法が求められている。
本研究は申請者が開発した心電図Q波と最低血圧との時相差Q-D時間および最低血圧から最高血圧までの時間差D-S時間を計測することにより、心収縮力の変化を経時的に観測することにより、Q-D時間およびD-S時間における大血管圧力伝搬時間の関わりの程度を明らかにし、申請者の提唱しているパラメータの信頼度を向上させることが目的である。
現在の本研究の進行状況は以下のとおりである。
1)Q-D、D-S時間測定装置を4セット作成し、心疾患を伴う術中患者モニターを全自動で測定し、また自動記録を行えるシステムを開発中である。
2)心臓手術中に大動脈基始部に圧トランスデューサカテーテルを挿入し、橈骨動脈波形との伝搬時間のずれを血圧をパラメータにして分析している。
3)食道心音計を装着し、I、II音と橈骨血圧波形との相関関係を分析している。これらのパラメータが心抑制検出に実用上問題なく信頼できるなら、より侵襲の少ない方法で安全な麻酔管理ができるものと期待している。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi