マウスを用い大腿動脈、静脈にカニューレーション水分維持、麻酔維持と血圧モニターとする。マウスを開腹し肝臓をアクリル板にて固定しintravital microscopyにてsinusoidの赤血球流速、径を測定し、またFITCデキストラン、rhodamin Gを静注し血管透過性、白血球の血管壁への付着を観察するモデルを作成する。LPSをマウスに投与し敗血症疑似モデルとする。昨年度、LPS投与によりアデノシンA1レセプターを介し血管透過性が亢進すること、またCOXIIが血管透過性に関与する結果がえられた。本年度はこの敗血症モデルにおいてAngiotensin IIの関与を調べた。Angiotensin II inhibitorを投与した場合sinusoidの透過性は低下した。しかしbradikininnはこれを亢進しAngiotensin II inhibitorが循環器領域で言われるように血中のbradikininの上昇が透過性亢進の抑制のメカニズムではないと結論づけた。
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