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2000 年度 実績報告書

腎尿路性器癌の血管新生を標的とした診断治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671541
研究機関九州大学

研究代表者

徳田 倫章  九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (20264038)

研究分担者 上野 光  産業医科大学, 医学部, 教授 (50260378)
キーワード腎尿路性器癌 / 血管新生 / VEGF
研究概要

1.可溶性変異型VEGF受容体(可溶性Flt-1)導入による腎尿路性器癌対する遺伝子治療の研究
1)腎尿路性器癌の血管新生因子産生能
各種ヒトならびにマウス腎尿路性器癌細胞株の培養上清中のVEGFとFGF濃度を測定した。また,一部の細胞ではin vivoにてsyn geneicまたはXenogen eicな組合わせで腫瘍を移植して,VEGFの腫瘍細胞の産生を免疫組織学的手法にて確認した。腫瘍細胞により,VEGFとFGF産生能は異なっていた。
2)可溶性Flt-1遺伝子導入の抗腫瘍効果
(1)LacZ遺伝子導入アデノウイルスベクタを用いてMBT2膀胱癌細胞への遺伝子導入効率を確認した。100MOlにてほぼ100%の導入効率であった。
(2)可溶性Flt-1ベクタをin vitroでMBT2膀胱癌細胞に感染させ,この細胞をC3H/Heマウスの皮下に移植した。対照群にはLacZ遺伝子を導入した腫瘍細胞を用いた。可溶性Flt-1遺伝子を導入した群に明らかな抗腫瘍効果を認めた。
2.血中血管新生因子を標的とした診断への応用
対象は、1994年1月より2000年2月までに当科で経験し,組織学的に腎細胞癌と診断された術後フォローアップが可能であった40症例の術前の保存血清を用いて血中VEGFならびにFGF濃度を測定した。血中血管新生因子濃度と最大腫瘍径,組織型ならびに進展度,術後の進行再発の有無,予後との関連を検討した(第5回アジア泌尿器科会議,第30回日本腎臓学会西部部会,岡山,第52回日本泌尿器科学会西日本総会,高知)。
3.血管新生阻害剤
IFN-a,5-FU,UFTを血管新生抑制剤という見地から進行腎癌症例に投与を行い,併用療法を行った。12週の評価でNC以上の症例で良好な生存が得られた(第19回腎癌研究会6/8,札幌)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 徳田倫章 他: "腎癌術後の経過観察に血中血管新生因子測定は果たして有用か。"腎癌研究会会報. 18. 25-26 (2000)

  • [文献書誌] 中村元信,徳田倫章 他: "進行腎細胞癌に対するIFNα、5-FU、Leucovorin、Cimetidine併用療法"腎癌研究会会報. 19. 28-29 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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