研究概要 |
腎細胞癌患者におけるIL-6,VEGF産生能に関する研究 腎細胞癌患者の血清IL-6,VEGF濃度をELISA kitを用いて測定し、予後との関係について検討した。 血清IL-6値上昇群では正常値群と比べて遠隔転移を示す割合が多かった。M0,M1症例別に見ても血清IL-6値上昇群はIL-6値正常群と比べて予後は不良であった。血清VEGF値はcontrol群と比べて、腎細胞癌患者において上昇していた。またM1症例ではM0症例に比べて血清VEGF値の上昇が認められた。 以上よりIL-6ならびにVEGFは腎癌細胞から産生され、それは腎癌患者の免疫能を抑制している可能性が示唆された。 今後腎細胞癌患者において血清IL-6値上昇群と正常値群で樹状細胞機能に違いはあるのか、血清VEGF値上昇群と正常値群で樹状細胞機能に違いはあるのかについてリサーチしていく。
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