研究課題/領域番号 |
12671548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
高橋 敦 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20274946)
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研究分担者 |
柳瀬 雅裕 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80291558)
塚本 泰司 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50112454)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 腎細胞癌 / サイトカイン / VEGF / FLT-3 |
研究概要 |
本研究において以下の点を明らかにした。 1.腎細胞癌患者において、血清中のIL-6およびVEGFを計測し、予後との関係について検討した。その結果、血清IL-6およびVEGF上昇群は、正常群に比し予後不良であった。このことは、これらの因子が腎細胞癌の免疫能、特に樹状細胞機能の低下に影響を及ぼしている可能性が示唆された。 2.樹状細胞の分化、増殖に関与している因子のうち、FLT-3 リガンド-FLT-3系について検討した。興味深いことには、FLT-3リガンドおよびFLT-3は腎細胞に普遍的に発現していた。FLT-3リガンド投与は、腎細胞癌の増殖には影響を与えなかった。FLT-3の活性化の原因として、AMLに見られるような遺伝子異常を認めなかった。FLT-3阻害剤であるSU5614では、明らかな増殖抑制効果を認めなかったが、今後、FLT-3を標的とした新たな治療法の可能性が示唆された。
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