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2000 年度 実績報告書

膀胱癌のリンパ節転移における接着分子インテグリンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671560
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

清田 浩  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30153240)

研究分担者 浅野 晃司  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50222584)
キーワード膀胱癌 / リンパ節転移 / インテグリン
研究概要

1.ヒト膀胱癌細胞株のリンパ節高転移株の作成
ヒト膀胱癌細胞株の標準株であるUM-UC-3とUM-UC-13の2株を対象として、これらをin vitroで培養し、細胞数を増減させてB6C3F1マウスの前腕足底皮下に移植した。その結果、UM-UC-3では移植細胞数が10^4 cells〜10^6 cellsではマウスの上腕リンパ節転移はおこらず、10^7 cellsで20%の確率で上腕リンパ節転移が出現した。一方、UM-UC-13では10^4 cells〜10^5 cellsで上腕リンパ節転移はおこらず、10^6 cells〜10^7 cellsで約15%の確率で上腕リンパ節転移が出現したが、その確率は移植細胞数に依存することはなかった。これら各細胞株の上腕リンパ節転移巣を摘出し、ホモジェナイズし、トリプシン処理後、再びin vitroで培養し、同様の転移実験を繰り返したが、現在のところ、上腕リンパ節転移の確率は10%程しか上昇していない。今後、別の細胞株をもちいて同様の方法での転移実験を行う予定である。また、これとは別に細胞株をマウスの膀胱の筋層に注入し、骨盤内リンパ節転移での高転移株を作成することも検討中である。
2.ヒト膀胱癌細胞株における各種インテグリンの発現状況
インテグリンのサブユニットであるα1〜α6、β1およびβ4に対する抗インテグリン・サブユニット抗体をもちいたウエスタンブロット法では、UM-UC-3の親株ではα2β1、α3β1インテグリンの発現が認められたが、その転移株ではα3β1あるいはα5β1の新たな発現があった。しかし、これらの新たな発現は転移株すべてに認められるものではなかった。一方UM-UC-13の親株ではα2β1、α3β1、α4β1インテグリンの発現を認めたが、UM-UC-3同様にリンパ節転移株に新たな特定のインテグリンの発現を認めていない。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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