研究概要 |
現在世界で注目を集めている結石関連の高分子蛋白質であるプロトロンビンF1,バイクニンそしてオステオポンチンに関して尿細管上皮培養細胞において蓚酸カルシウム結晶の負荷にてその発現が時間的変化或いは蓚酸負荷量の変化等に対してどのような反応を示すかを検討しつつある.昨年度に確認した培養尿細管細胞系からのmRNAの発現に基づきanti senseの導入や強力なプロモーター遺伝子の導入を行い、人為的な遺伝子調節下での蓚酸カルシウム結晶と細胞機能との関連を検討する。実際昨年度からの検討対象としている蛋白質はそれぞれ一般的には炎症関連の蛋白質と考えられており,それらmRNAの発現が蓚酸カルシウム結晶に起因するのかあるいは蓚酸やカルシウム自体の溶液中高濃度による科学的刺激によるものまたは結晶の細胞への物理的刺激に起因するものかをもう少し具体化しまたそのtriggerとなる部を検討するために強力なプロモーターあるいはアンチセンス使用してその解明に近づき来年度はこの結果に基づいて培養細胞における発現調節を遺伝子導入操作にて今回検討している炎症カスケードの遺伝子レベルでの制御に基づき検討を重ね,最終的な本研究の総括を行う予定である.
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