• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

ヒト生体糸球体、腎間質毛細血管微小循環血流の可視化-ペンシルプローブ型生体顕微鏡による時空間画像処理-

研究課題

研究課題/領域番号 12671569
研究機関川崎医科大学

研究代表者

田中 啓幹  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10069015)

研究分担者 梶谷 文彦  岡山大学, 医学部, 教授 (70029114)
小笠原 康夫  川崎医科大学, 医学部, 助教授 (10152365)
山本 徳則  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20182636)
布施 政好  日本光電工業(株), R&Dセンター, 課長(研究職)
キーワードヒト腎微小循環 / 尿細管-糸球体フィードバック機構 / アンギオテンシンII / ペンシルプローブ型CCD生体顕微鏡システム
研究概要

ヒト腎微小循環の可視化を目的とし,今年度はヒトに近い大きさの動物として麻酔犬を対象として基礎実験を行なった。腎臓の機能で最も重要である尿細管-糸球体フィードバック機構を高NaClを直接注入し,輸入細動脈が収縮することを生体で初めて可視化した。この反応が尿細管-糸球体フィードバック機構で生じていることをフロセマイド投薬により輸入細動脈収縮がブロックされることより確認した。また高血圧,動脈硬化に密接に関係するアンギオテンシンII(AII)の輸入,輸出細動脈の反応を可視化により明らかにした。AII10,30ng/kg/min持続静脈注入すると濃度依存的に輸入ばかりではなく輸出細動脈も同様収縮が生じた(Yamamoto T;Tanaka H et al.In Vivo Visualization of TGF and Angiotensin II Induced Renal Vasoconstriction.Kidney International.2001;in press)。言い換えると,これらの結果より今回観察に用いるペンシルプローブ型CCD生体顕微鏡システムは尿細管-糸球体フィードバック機構そしてアンギオテンシンIIの輸入・輸出細動脈の血管反応を有する糸球体を観察可能であるすなわち機能的糸球体観察システムであることを明らかにした。このシステムを用いてほぼ同様な大きさのヒトの腎臓を対象に観察を行う予定である

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yamamoto T: "In Vivo Visualization of TGF and Angiotensin II Induced Renal Vasoconstriction"Kidney International. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Yamamoto T: "Direct In Vivo Visualization of Renal Microcirculation by Intravital CCD Videomicroscopy."Experimental Nephrology.. 9・2. 150-155 (2001)

  • [文献書誌] Yamamoto T: "Direct In Vivo Visualization of Glomerular Microcirculation by Intravital Pencil lens probe CCD Videomicroscopy."Clinical Hemorheology and Microcirculation.. ・23. 1-6 (2000)

  • [文献書誌] 山本徳則: "糸球体微小循環の薬理的評価-新規in vivoバイオイメージング法を用いて-"日本薬理学会誌. 82・Suppl.I. 25 (2000)

  • [文献書誌] 山本徳則: "In vivo glomerular capillary flow mapping."日本腎臓学会誌. 42・3. 183 (2000)

  • [文献書誌] 山本徳則: "ペンシルプローブ型CCD生体顕微鏡システムによる泌尿器領域臓器微小循環の動的可視化"日本泌尿器科学会誌. 91・3. 371 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi