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2001 年度 実績報告書

エストロゲンレセプターβによる脂質代謝関連遺伝子の制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671598
研究機関大阪大学

研究代表者

田坂 慶一  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50155058)

研究分担者 森重 健一郎  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90283788)
大道 正英  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10283764)
坂田 正博  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10260639)
キーワードエストロゲン / 脂質代謝 / Lipoprotein Lipase / ERα / マトリックスメタロプロテイネー
研究概要

閉経後女性に増加する高脂血症、動脈硬化に対してエストロゲン補充療法が有効であることは多くの報告で明らかにされてきた。われわれはエストロゲンの脂質代謝への関与について、脂肪合成の律速酵素であるLipoprotein Lipase(LPL)の発現へのエストロゲンの影響に着目し研究を進めてきた。LPL遺伝子の上流解析でエストロゲンによりrepressiveに反応する領域(-1856/-1850bp)を同定した。LPL-CAT reporter遺伝子を脂肪細胞に分化させたマウス3T3-L1細胞に導入するCAT assayにより、エストロゲンのLPLプロモーター活性の抑制作用は主にエストロゲンレセプターα(ERα)を介して作動している可能性が示唆され、当初想定していたエストロゲンレセプターβ(ERβ)の関与は確認できなかった。続いて動脈硬化巣の形成に重要な働きを示すマトリックスメタロプロテイネースに着目し、その活性に対するエストロゲンの影響をヒト臍帯血管内皮細胞(HUVEC)を用いて検討した。種々のマトリックスメタロプロテイネースの中でMMP2の活性をzymographyを用いて調べたところ、エストロゲンの添加によりMMP2の活性は濃度依存的に抑制されることが示された。以上の結果からエストロゲンは脂質代謝を抑制的に制御し、また動脈硬化巣の形成に対しても抑制的に働くことで、高脂血症、動脈硬化の進展を抑える効果があることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Homma, H., et al.: "Estrogen suppresses transcription of lipoprotein lipase gene"J Biol Chem. 275. 11404-11411 (2000)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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