• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

無精子症の発現に関わる新しい候補遺伝子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12671625
研究機関自治医科大学

研究代表者

出居 貞義  自治医科大学, 医学部, 助手 (50296084)

研究分担者 柴原 浩章  自治医科大学, 医学部, 助教授 (80206143)
遠藤 仁司  自治医科大学, 医学部, 講師 (50221817)
小池 俊光  自治医科大学, 医学部, 講師 (40291629)
キーワード無精子症 / PABP / degenerate Primer
研究概要

射出精液に精子がいない無精子症の患者の中で不妊症治療の診断と治療をかねた精製生検にて、精巣の造精機能障害がMaturation arrestまたはSeltolli cell onlyと病理診断された患者からインフォームドコンセントを得て、永久病理組織標本50検体より、固定超薄切片を取り出した。その固定超薄切片をDNAの鋳型にして、我々が新たに改良した[無精子症の責任遺伝子として知られているDAZ(Deleted in Azoospermia)やYRRM(Y chromosome ribonucleic acid recognition motif)のアミノ酸配列にはRNA-binding domainが存在し、種によらずRNP-1,RNP-2の領域も良く保存され、この領域は無精子症と深い関りがあることを示唆している。この領域を増幅できるように考案した]degenerate Primerを用いたRT-PCR法にて睾丸組織特異的に発現しているmRNAsのcDNAsを作成した。この得られたcDNAs遺伝子を電気泳動して正常精巣組織では発現していない遺伝子や正常では発現しているが患者検体においては発現していない遺伝子を選び出して(differential display法)無精子症患者に特異的に欠失または変異している可能性のある候補遺伝子が960個ほど得られた。得られた遺伝子を大陽菌を用いてsubcloningし、現在約300程その遺伝子配列を決めた。コドンに矛盾が無くRRM/RNP Consensusを有する遺伝子をその中より選別した。求めた遺伝子配列をインターネット上のGenome Netの中のBLASTにてホモロジー解析し、どのくらいの変異が起きているか、また現在までに分かっており精巣特異的に発現している正常などの遺伝子に最も近いか、解析の最中です。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi