研究課題/領域番号 |
12671631
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
太田 博明 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70090008)
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研究分担者 |
水野 鳳子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80339019)
岩渕 理子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00322488)
岡野 浩哉 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (20339021)
吉形 玲美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00318023)
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キーワード | 骨粗鬆症 / エストロゲン / ラロキシフェン / GnRHアゴニスト / 卵巣摘出 / 骨密度 / 骨量低下 / アド・バック療法 |
研究概要 |
その他のエストロゲン低下剤による骨代謝への影響とRaloxifeneの併用効果の解析 Gonadotropin releasing hormone agonist(GnRHa)の投与はゴナドトロピンの律動的分泌パターンを減弱させ,低エストロゲン状態をもたらすことから、エストロゲン依存性疾患である子宮内膜症や子宮筋腫などに有用とされている。しかし、一方では卵巣性エストロゲン産生が抑制されるため、骨塩量の減少をきたすことも報告されている。そこで、SERMであるraloxifene(RXL)を併用するadd-back療法にて、GnRHaによって生じた骨代謝異常を是正・改善し、骨量の低下を阻止できないかと考え実験を行い、以下の結果を得た。(1)GnRHaを4週間投与したマウスは軽度な子宮萎縮の他に骨量低下も認められた。これらはOVXのような著明な変化ではなかったが、コントロール群に比して有意な低下であったため、OVXすることなく内在性エストロゲンを低下させる限度と結論づけた。(2)GnRHaとRXLを併用投与し、add-back療法による投与を試みた。GnRHaとRXLを4週間併用投与すると、GnRHaによる子宮萎縮はOVXマウス同様にRXLによる回復はみられなかった。こられのマウスの大腿骨骨密度をμCTにて解析するとGnRHaにより減少した骨量は、RXL投与により有意に回復していた。結論として、マウスにGnRHaを投与することにより低エストロゲン状態を引き起こさせると、有意な子宮萎縮と骨量低下を誘導した。またRXLの併用投与は、子宮の回復は見られなかったが骨量低下を抑制させた。これらのことから、GnRHa療法による骨量低下をRXLの併用投与によって防止しうることが示唆される。
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