研究課題/領域番号 |
12671642
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
品川 敦彦 久留米大学, 医学部, 助手 (70248441)
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研究分担者 |
牛嶋 公生 久留米大学, 医学部, 講師 (20185002)
嘉村 敏治 久留米大学, 医学部, 教授 (30152870)
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キーワード | CDDP / 卵胞毒性 / 卵巣 / 卵胞 / ラット / アポトーシス / 顆粒膜細胞 / 卵原細胞 |
研究概要 |
【実験方法】(1)性成熟期を過ぎた5週令の雌のWistar系ラットを1週飼育した後、6週令で実験的に求めたCDDPのLD50値から投与量を設定し1性周期(5日間)と2性周期(10日間)連日、腹腔内にOne shotにて投与する。投与終了後24時間で両側卵巣を摘出し一部を10%ホルマリン液で固定し4μmの連続切片を作成、HE染色後、最大滑面での遺残卵胞を予め作成したラットの卵胞の成熟度別分類表に従って小、中、大卵胞に分類し成熟度別に顆粒膜細胞層と卵原細胞の組織学的変化を検討する。(2)卵巣摘出時に採血を行い血清中のFSH、E2値をRIA法にて測定し(1)での組織学的変化との関係を検討する。(3)摘出卵巣の一部から凍結切片を作成し最大滑面でアポタックキットを用いてアポトーシス発現の変化について検討する。 【実験結果】(1)対照群の正常卵胞に比べ中卵胞、及び大卵胞の比較的成熟度の高い卵胞では、顆粒膜細胞層内の空胞化及び顆粒膜細胞層の菲薄化が認められ卵原細胞については細胞質のエオジン好性化及び細胞質の膨化傾向が見られた。卵原細胞の膨化が認められたすべての卵胞では、顆粒膜細胞層内の空胞化及び顆粒膜細胞層の菲薄化が認められた。以上の組織学的変化は2性周期(10日間)投与群に比べ1性周期(5日間)投与群に高頻度に観察された。(2)血清中のE2値と顆粒膜細胞層の組織学的変化を示す中卵胞と大卵胞の個数との相関は認められたが、血清中のFSH値との相関は認められなかった。(3)対照群に比べCDDP投与群では顆粒膜細胞層を中心にアポトーシスの発現が高い傾向が認められた。
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