研究課題/領域番号 |
12671642
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
品川 敦彦 久留米大学, 医学部, 助手 (70248441)
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研究分担者 |
牛嶋 公生 久留米大学, 医学部, 講師 (20185002)
嘉村 敏治 久留米大学, 医学部, 教授 (30152870)
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キーワード | CDDP / 細胞毒性 / 卵巣 / 卵胞 / ラット / アポトーシス / Gn-RHagonist / 性周期 |
研究概要 |
【実験方法】(1)5週令の雌のWistar系ラットにヒト常用量(500μg/kg)のGn-RHagonistを背部皮下に投与し投与後1性周期(5日間)と2性周期(10日間)で両側卵巣を摘出し遺残卵胞数を成熟度別に測定し卵巣に小卵胞優位の環境が形成される至適時期を決定する。同時に血清中のE2値とFSH値を測定し内分泌学的にも卵巣周期が抑制されることを確認する。(2)実験的に求めた至適時期からCDDPだけをLD50値(10.1mg/kg)から投与量を設定し1性周期(5日間)投与した群とGn-RHagonistを先行投与してCDDPを投与した群を最大滑面での遺残卵胞数を比較検討することでGn-RHagonistによる卵胞破壊の抑制が可能かを検討する。(3)同様にアポトーシスの発現の違いについても両群で比較検討を行う。 【実験結果】(1)対照群に比べGn-RHagonist投与後、1性周期(5日間)で有意に小卵胞優位の環境が形成された。投与後1性周期(5日間)と2性周期(10日間)では小卵胞数、小卵胞の割合には有意差は認められなかった。血清中のE2値は有意に低下しFSH値も有意に低下した。(2)CDDP群に比べGn-RHagonist併用群では有意に遺残する小卵胞数が増加した。(3)CDDP群に比べGn-RHagonist併用群ではアポトーシス・インデックスが低い傾向が見られた。 【結論】ラットにおいてGn-RHagonistを投与後1性周期(5日間)で小卵胞優位の環境が形成されることが確認された。またCDDPを投与する際、Gn-RHagonistを併用することでCDDPの卵胞毒性を受けにくい小卵胞を温存できる可能性が示唆された。
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