研究課題/領域番号 |
12671685
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
遠藤 壮平 日本大学, 医学部, 講師 (80246876)
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研究分担者 |
清水 一史 日本大学, 医学部, 教授 (50004677)
木田 亮紀 日本大学, 医学部, 教授 (00096801)
木島 太郎 日本大学, 医学部, 助手 (40256863)
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キーワード | 頭頸部腫瘍 / 遺伝子治療 / アンチセンスプラスミッド / TGF-α / IL-12 / リポソーム |
研究概要 |
TGF-αに対するアンチセンスプラスミッドのlipofectionにてヌードマウス皮下に作成したヒト頭頚部扁平上皮癌腫に対する抗腫瘍効果を確認し、それが主にアポトーシスによるものであることを示した(Endo S,et al:Gene Therapy 7;1906-1914,2000)。抗腫瘍効果を高めるために当初リポソームの感染効率を向上させること、抗癌剤と併用することなどを想定していたが、アポトーシスの過程で多数の腫瘍抗原が暴露するようになるのではないかと考え、マウスIL-12を組み込んだプラスミッドを作成した。lipofectionによって挿入したアンチセンスプラスミッドで腫瘍増殖を抑えてアポトーシスに導くと同時に、やはりlipofectionによって発現させたIL-12によって免疫学的排除機構を増強すれば、更なる抗腫瘍効果が期待される。今後はIL-12発現プラスミッドのtransfectionによって腫瘍細胞が本当にIL-12を分泌するかどうかを確認する必要がある。既にin vitroで頭頸部扁平上皮癌より樹立した腫瘍細胞内にG418耐性プラスミッドとco-transfectionすることによってIL-12発現プラスミッドが導入されている可能性のあるいくつかのクローンを取り出した。今後はそれらのクローンよりRNAを抽出し、RT-PCRにてIL-12メッセンジャーRNAの存在を確認し、確認し次第マウスによる実験を開始する予定である。
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