研究課題/領域番号 |
12671697
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
野呂瀬 一美 千葉大学, 医学部, 助手 (30156244)
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研究分担者 |
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
矢野 明彦 千葉大学, 医学部, 教授 (20135122)
青才 文江 千葉大学, 医学部, 助教授 (80150316)
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キーワード | トキソプラズマ / 網脈絡膜炎 / 熱ショック蛋白 / インターフェロン ガンマ / 臓器特異性 |
研究概要 |
1.トキソプラズマFukaya弱毒株の5シストを感受性マウスC57BL/6および抵抗性マウスBALB/cおよびC57BL/6とBALB/cのインターフェロンガンマノックアウト(IFN-γKO)マウスに経口投与後、経時的に眼球を含め臓器を摘出し、Quantitative competitive(QC)-PCR法でトキソプラズマの数を測定した結果、C57BL/6では、トキソプラズマDNAが小腸、腸間膜リンパ節、盲腸、大腸、肝、膵臓、肺、心臓、脳、眼球の順で検出されたが腎臓には検出されなかった。感染後3日から、9日でその数はピークに達し、2週間後には小腸、脳、心臓、肺以外の臓器では消失した。BALB/cではトキソプラズマDNAはC57BL/6と同様の順でトキソプラズマDNAが検出されたがC57BL/6と比較して、検出される時期が遅くかつ数は少数であった。また、肝、腎、眼には検出されず、検出された臓器においても、2週間の経過観察で小腸、脳以外の臓器で消失した。脳内のトキソプラズマDNAは、BALB/cでは2週間の経過観察で減少したが、C57BL/6では逆に微増した。C57BL/6とBALB/cのIFN-γKOマウスでは、全ての臓器でトキソプラズマDNAが検出され、その数は野生型マウスと比較して、有意に多く、経時的に指数関数的に増加した。しかし、腎臓、脳、眼においては他臓器と比較して、その数は少なかった。C57BL/6 IFN-γKOマウスとBALB/c IFN-γKOマウスと比較するとC57BL/6 IFN-γKOマウスの方が、トキソプラズマDNAが多かった。 2.同時に各時期のマウスの眼を散瞳し麻酔下で眼底検査し、網脈絡膜炎の有無およびその眼底所見の変化を観察したところ、検眼鏡的には、炎症像を認めなかった。 3.ヒトおよびトキソプラズマ原虫HSP70に対するモノクローナル抗体を作成した。
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