研究概要 |
#1家兎テノン嚢下線維芽細胞を初代培養した。 #2各種薬剤、アデノウイルスの上記細胞の増殖に対する抑制効果をMTS法、BrdU法にて調べた。 5-フルオロシトシン(FC),シトシンデアミナーゼを発現するアデノウイルス(AxCACD)の単独投与では、高濃度アデノウイルス投与時にBrdU法で優位な増殖抑制効果を観察したが、その他の条件では細胞増殖に大きな影響を与えなかった。5-フルオロウリジン(FU)投与では、MTS法、BrdU法いずれにおいても増殖抑制効果が薬剤濃度依存性に観察された。また、5-FCとAxCACDの併用では、5-FU単独投与と同様に、濃度依存性に細胞増殖抑制効果が観察された。5-FC,AxCACD併用例において、途中5-FCを中断することで、細胞増殖の回復を得た。 現在、マウス結膜下にウイルスを注入し、5-FCを点眼投与し、in vivoで細胞増殖抑制効果の有無および、角膜への毒性を検討中である。
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