研究課題/領域番号 |
12671723
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中村 裕 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90198242)
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研究分担者 |
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80178003)
大竹 雄一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30233159)
真島 行彦 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (40157186)
岩田 岳 東京医療センター, 内・感覚器センター, 主任研究員
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キーワード | ミオシリン / チュブリン / マウス / プロモーター / 多型 |
研究概要 |
これまでに全長のヒトミオシリン蛋白の精製を種々試みたが、発現ベクターをいくつか変えても、おそらくミオシリンの細胞毒性のためか、十分な発現量が得られず、純度の高い蛋白が十分得られなかった。そこで、N-末とC-末の2つに分割したヒトおよびマウスミオシリン蛋白の精製を行い、95%以上の純度で大量に精製できたので、今後これを用いて研究を進める予定である。 ミオシリンにプロモーター領域には種々の因子があり、何らかの生体分子が関与している可能性がある。我々は、緑内障患者50人と正常50人のミオシリンのプロモーター、-83G、-126G、-153T、-190G、および-224Cの5カ所に関して、変異の有無をスクリーニングした。その結果、-224Cにおいてのみ正常人と緑内障患者で差がみられた。今後は、大多数の規模でこれらの5つの変異をすく理ニングするとともに、-224Cにおける変異がミオシリンの発現に影響を及ぼすか否かを検討する。 視神経乳頭部の主な細胞成分であるアストロサイトにおけるミオシリンの発現を免疫染色、免疫電顕にて観察した。同時にチュブリンも染色したが、ミオシリンと同じ部位が染色されていた。両者の関連が示唆され、今後は、精製されたチュブリンを用いて、BEACON2000蛍光偏光度測定システムを用いてミオシリンとの分子間相互作用の解析を行う。
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