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2000 年度 実績報告書

小腸移植における免疫寛容誘導法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671741
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30204580)

研究分担者 高 済峯  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80305713)
キーワードラット小腸移植 / 拒絶反応 / cathepsin S
研究概要

平成12年度は以下の実験によりラット小腸移植の拒絶反応機構の機序の一端を解明する結果を得た.これをもとに細胞移入による小腸移植の免疫寛容導入法の開発を目指す.
【方法】
1.F1雄ラット(BNラットxLEWラット)を同系移植のドナー,レシピエントとし,異系移植ではドナーとした.BN雄ラットを異系移植のレシピエントとした.同系移植,異系移植とも,移植後7日目(POD7),10日目(POD10)に犠牲死させた,小腸移植グラフトを摘出し,HE染色で拒絶変化を経時的に評価した.
2.レシピエントの肝臓も,同時に摘出し,フォルマリン固定後,パラフィン切片を作成した.cathepsin S、ED1(単球,マクロファージ抗原),ED2(組織マクロファージ,クッパー細胞)に対する抗体を用いて,免疫染色を施行した.同時にcathepsin SとED1またはED2のそれぞれの二重染色も施行した.
【成績】異系移植では,POD10で全例で拒絶されていた.cathepsin Sは肝内の非実質細胞に染色された.染色陽性細胞数は,異系移植のPOD10で、有意差をもって増加していた.二重染色では,cathepsin S染色陽性細胞は,ED1でも二重に染色されたが,ED2とは染色されなかった.
これらの結果は,小腸移植において肝内のcathepsin Sが拒絶反応の進行に関与している可能性が示唆された.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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