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2002 年度 実績報告書

小腸移植における免疫寛容誘導法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671741
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30204580)

研究分担者 高 済峯  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80305713)
キーワード小腸移植 / 拒絶反応 / 腸間膜リンパ節 / 肝小腸移植
研究概要

平成14年度は小腸単独移植と異所性部分肝・小腸複合移植モデルを作成しレシピエントにおけるグラフト腸間膜リンパ節の変化から機序の解明を検討した.
【方法】
1.ドナーとしてBNラット,レシピエントとしてLEWラットを使用し,異所性小腸移植および異所性部分肝・小腸複合移植を行った.実験群は小腸単独移植ではFK506投与群(0.5mg/kg/day:28日間)と非投与群を作成した.異所性部分肝・小腸複合移植では免疫抑制剤は投与しなかった.それぞれグラフト腸間膜リンパ節内lymphocyteの組織学的所見を経時的に観察した.
2.さらにグラフト腸間膜リンパ節のcytokineの発現をRT-PCRにより検討した.
【成績】FK群では全例100日以上のgraft survivalが得られたが,長期生着例には慢性拒絶の所見が認められた.一方,非投与群では全例10日以内にグラフトは拒絶された.また異所性部分肝・小腸複合移植では小腸,肝ともに拒絶反応は抑制されていた.非投与群のグラフト腸間膜リンパ節は移植後4日目の時点で,グラフト腸管に先行して炎症性変化が認められたが,FK群および異所性部分肝・小腸複合移植群では,移植後7日目でも腸間膜リンパ節の構築は保たれていた.
さらに非投与群ではグラフト腸間膜リンパ節におけるIFN-gamma, IL-10の発現はグフフト腸管での発現に先行して認められた.
以上より,グラフト腸間膜リンパ節の拒絶反応早期の関与が示唆された.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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