研究概要 |
1.hypoplastic lung動物モデルの作成 妊娠SDラットE9.5日にolive oilとともにnitrofen100mgを経口投与する。9.5日に投薬後、13日、14日、15日、16日、18日、20日の胎仔肺を採取、コントロールとともに以下の成長因子のmRNAにたいするRT-PCRのために凍結保存。横隔膜ヘルニアの作成率は72%であった。 2.摘出肺の器官培養 胎生13日の胎仔肺を器官培養し、72時間維持を行ないその分化を検討中。 3.mRNAの抽出とRT-PCR 採取肺は-70度凍結の後、液体窒素下で破砕し、total RNAを抽出。 cDNAを作成の後、RT-PCR法を用いて以下の各種因子の発現量を比較する。 検索対象成長因子KGF.KGF-R,HGF,HGF-R,TGF-b3,TGF-R,EGF,EGF-R これらの因子の発現量を胎生日数にて比較する。またnitrofen投与肺との比較を行い、その効果を検討している。RT-PCR法でも発現量の差がはっきり見られるように、cDNA濃度やPCR回数等を工夫している。 予備実験により実験群のE18およびE20の肺において、KGFの発現低下を認めたため、Nothern Blotting法による定量化を試みたが、各因子の発現量は非常に少なく結果を得ることが出来なかった。 現在定量的PCRを用いた検討を行なっている。 4.胎仔手術による気管結紮 超音波エコーガイドによる胎仔気管への挿管と、デタッチャブルバルーンによる気管閉塞を妊娠ヤギ(E100)に対して施行、5日の生存を得た。現在妊娠継続のための管理法を検討中である。
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