研究課題/領域番号 |
12671748
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 茂彦 香川医科大学, 医学部, 教授 (30187728)
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研究分担者 |
川添 剛 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20325351)
伊藤 理 香川医科大学, 医学部, 助教授 (90243766)
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キーワード | 創傷治癒 / 培養皮膚 / 線維芽細胞 / 角化細胞 / 表皮 / 分化 / 一酸化窒素 / コラーゲンスポンジ |
研究概要 |
初年度に確立した培養皮膚モデルにNO合成酵素阻害剤であるL-NNAを作用させ、表皮層の形成に与える影響を検討した。 皮膚をdispase処理し表皮と真皮に分け、おのおのから角化細胞と線維芽細胞を取り出し培養した。細胞のキャリアとして、熱架橋、化学架橋を加えたポアサイズ90μmの真皮部コラーゲンスポンジと熱架橋のみ加え化学架橋を加えていないポアサイズ15μmの表皮部コラーゲンスポンジを使用した。真皮部スポンジ上に線維芽細胞を播種し、6時間後この上に表皮部コラーゲンスポンジを重ね角化細胞を播種し、気液牡界面培養に切り替えた。この時点で培養液中にL-NNAを添加、10μg/ml、100μg/ml添加および無添加群に分け,最長10日間培養を行った。5日目および10日目に培養皮膚の組織を採取しHE染色標本を作製し組織学的検討を行った。5日目にはいずれも10数層に分化、角質が出来始めており、10日目には角質がかなり厚くなり各群間に著名な差が認められず、L-NNA添加による影響はほとんどないものと思われた。 NOが本モデルにおいて表皮細胞の分化に影響がないのかどうか明らかにするためには、NO合成阻害剤の投与濃度を高くすること、あるいは種類を変えることで実験を追加する必要がある。さらにin vivoにおける検討を加えた
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