研究課題/領域番号 |
12671748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 茂彦 香川医科大学, 医学部, 教授 (30187728)
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研究分担者 |
宗内 巌 香川医科大学, 医学部, 講師 (40335873)
川添 剛 香川医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20325351)
ITO osamu Kagawa Medical University, Plastic and Reconstruction Surgery, ASSOCIATE PROFESSOR (2000-2001) (90243766)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 創傷治癒 / 皮膚 / 培養皮膚 / 皮膚モデル / 線維芽細胞 / 角化細胞 / 一酸化窒素 / コラーゲンスポンジ |
研究概要 |
われわれは、創傷治癒過程におけるNOの関与について明らかにするため,はじめに研究モデルとしての培養皮膚モデルを確立した。われわれの開発した線維芽細胞と表皮細胞をもつハイブリッド型複合培養皮膚モデルけ、単なる培養皮膚とは違いin vivoに近いin vitroモデルといえる。本年度は、この培養皮膚モデルにNOドナーとNO合成酵素阻害剤の投与を行って表皮細胞と線維芽細胞の増殖や分化におけるNOの関与について検討した。 線維芽細胞については、NOドナーの低濃度の添加にて細胞増殖の促進が認められ、高濃度のNOドナー添加にて有意な細胞増殖の抑制が認められ、NO合成酵素阻害剤添加にては一時的に増殖抑制がかかるものの、時間とともに増殖速度がコントロールと同等になる傾向が認められた。 一方、表皮細胞については、低濃度のNOドナー添加のみにて増殖速度の促進が認められ、高濃度のNOドナーの添加やNO合成酵素阻害剤の添加にては細胞の増殖抑制が認められた。 またラットの背部に1.5×7cmの皮弁を作成し、長時間作用型のNOドナーであるNOR5を作用させて、皮弁の壊死範囲の検討を行ったが、本モデルによる実験では特に有意差を認めなかった。
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