実験モデルの作成 Lewisラットにdichloromethylene diphosphonate(DMDP)を静脈投与し、Lewisラットの腹部に浅下腹壁動静脈を血管茎とする4×3cm大の島状皮弁を作成する。 ダブルクリップを用いて血管茎の中枢と末梢の2箇所の大腿動静脈をクランプする。虚血時間は10時間と11時間とし、虚血終了後、縫合糸を一部外してクリップを解除し、再潅流を行う。 再潅流後5日目に皮弁の写真撮影を行い、生着面積を測定する。 このモデルを用いて薬剤非投与群と比較検討する。 結果 薬剤投与群で高い頻度で2から3日後にラットが死亡した。 また死亡しなかったラットで、皮弁の生着面積に有意差を認めなかった。 考察 皮弁の再潅流障害の抑制にdichloromethylene diphosphonate(DMDP)を投与したが、あまり効果は得られなかった。
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