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2001 年度 実績報告書

βディフェンシン遺伝子導入による口腔上皮細胞の抗細菌性の獲得

研究課題

研究課題/領域番号 12671777
研究機関北海道医療大学

研究代表者

安彦 善裕  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (90260819)

研究分担者 荒川 俊哉  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
中島 啓介  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (80227785)
キーワード抗細菌性タンパク / ディフェンシン / 遺伝子導入 / 口腔上皮
研究概要

βディフェンシンは抗細菌性タンパクの一つである。われわれは、これまで歯周炎のin vitroのモデル系として広く用いられているKB細胞のβディフェンシンの発現が著しく現弱していることを実証した。さらに、この細胞にAcitnobacillus actinomycetemcomitance(Aa)に感染させるとアポトーシスになることを明らかにしてきた。そこで、KB細胞にβディフェンシン-1、-2の遺伝子導入し、このタンパクを強発現させて、Aaによるアポトーシスの抑制効果を観察した。前年度確立したβディフェンシン-1強発現のKB細胞株(KB-hBD1)、βディフェンシン-2強発現させた細胞株(KB-hBD2)にAa菌の感染実験を行なった。実験に先立ち、それぞれの細胞のβディフェンシンタンパクの発現をWestern blotで確認した。その結果、メインバンド以外に隣接したところに他のバンドがみられ、タンパクのprocgssingの起こっていることが示唆された。感染率はDNA fragmentation assayにより判定した。その結果、KB-hBD1、KB-hBD2いずれも、遺伝子導入していないKBに比べ有意に感染率の減少が観察された。KB-hBD1とKB-hBD2での感染率を比較検討したところ、KB-hBD2での感染率が有意に低い値を示していた。これらのことから、細胞へのβディフェンシンの遺伝子導入によるタンパクの強発現は細菌感染を抑制することが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nonaka.K.: "Involvement of caspases in apoptotic cell death of murine macrophages infected with Actinobacillus actinomycetemcomitans. J.Periodont.Res. 36:40-47, 2001"J.Periodont.Res.. 36. 40-47 (2001)

  • [文献書誌] Ogasawara, A.: "Fluid shear stress-induced cycloxygenase-2 expression is mediated by C/EBPb, CREB, and AP-1 in osteoblastic MC3T3-E1 cell."J.Biol.Chem.. 276. 7045-7048 (2001)

  • [文献書誌] Fang Liu: "Expression of inflammatory cytokines and beta-defensin 1 mRNAs in porcine epithelial rests of Malassez in vitro"Med Electron Microsc. 34. 174-178 (2001)

  • [文献書誌] Yoshihiro Abiko: "Immunohistochemical localization of amelogenin in human odontogenic tumors, using a polyclonal antibody against bovine amelogenin"Med Electron Microsc. 34. 185-189 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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