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2000 年度 実績報告書

口腔粘膜侵害受容器の生後発達

研究課題

研究課題/領域番号 12671800
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

戸田 一雄  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (80134708)

キーワード侵害受容器 / 閾値 / 口腔粘膜 / 生後発達 / ラット
研究概要

感覚の受容機構は生後の発達とともに変化する。その末梢性の要因としては、神経成長因子などの内因性物質の関与による受容器とそれらを支配する神経とのシナプス連絡の変化等が示唆されている。これらの変化は外界からの刺激に強く依存し、刺激に対して合目的的に構築されていくと考えられている。皮膚の触および圧受容器では、ラット下肢皮膚を材料として機械刺激に対する閾値が生後14日ごろに急速に変化することが報告されており、この時点で触圧覚は成熟ラットと同様な機能まで発達すると考えられている。しかし、侵害受容器の生後発達に関してのデータはほとんど無く、とくに粘膜の侵害受容器の生後の機能的変化に関しては報告がまったくない。そこで、本研究では歯科領域ともっとも関連の深い口腔粘膜を対象として侵害受容器の生後発達を詳細に検討するものである。申請者らの研究で、成熟ラットの口腔粘膜では、サブタイプとしては、高閾値機械侵害受容器、熱侵害受容器、ポリモーダル侵害受容器等、侵害受容器の存在が明らかにされている。これらの侵害受容器は、成長に伴って、それらの分布比率、支配神経の種類と伝導速度、機械刺激に対する閾値、熱刺激に対する閾値、発痛物質に対する感受性などの機能的変化が生じることが考えられる。本年度の成果として,侵害受容器の機械的閾値が生後3-5週で変化することが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sato T,Toda K,Miyamoto T,Okada Y,Fujiyama R: "The origin of slow potentials on the tongue surface induced by frog glossopharyngeal efferent fiber stimulation."Chemical Senses. 25. 583-589 (2000)

  • [文献書誌] Toda K : "Nociceptors in the oral mucosa"Journal of Neurosciences for Pain Research. 2. 5-11 (2000)

  • [文献書誌] 戸田一雄: "痛みのメカニズムー最近の神経生理学的知見より"日本歯科麻酔学会雑誌. 29. 89-94 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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