C57BL/6マウス新生仔頭蓋冠由来の骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1のペルオキシソームの形態、分布及び機能 MC3T3-E1株(理科学研究所細胞開発銀行)はα-MEM液、10%ウシ胎仔血清と抗生剤(ペニシリン50IU/ml、ストレプトマイシン50μg/ml)を添加し、3日ごとに培地交換をし、コンフルエントに達した時点で細胞をトリプシン処理、collagenase処理した。collagenase処理後、ナイロンメッシュで濾過し、1000gで15分間遠心し、上清と沈澱に分けた。沈澱部分(細胞画分)は0.25M sucroseに懸濁し、homogenizeした。このfractionについて、ペルオキシソームのマーカー酵素であるCatalase、uricase、D-アミノ酸酸化酵素(DAO)の活性を測定した。Catalase活性は検出されたが、uricase、DAO活性は検出されなかった。Catalase活性があることから、MC3T3-E1株にはペルオキシソームの存在が示唆された。今後、この細胞を用いてペルオキシソーム増殖剤であるクロフィブレートを培地に加えてペルオキシソームの数が増加するか否か、また、ペルオキシソーム内酵素の変動を調べ、骨形成におけるペルオキシソームの役割について更に明らかにして行く予定である。
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