研究概要 |
本研究は歯胚の分化のトリガー遺伝子を決定することを目的としている。その目的のためこの一年間に以下の項目が達成された。 1.アデノウイルスによる遺伝子発現システム TGF-βスーパーファミリーの7種類の1型レセプターそれぞれについて常時活性型と活性抑制型の2種類計14種類がを準備し、さらにBMP-2およびBMP-4を発現するアデノウイルスベクターも準備できた。現在さらにFGF,Hedgehog,Msx,Dlx,Cbfa1などアデノウルス発現ベクターを調整中である。 2.歯胚の器官培養系 これらを用いる器官培養系については、発生ステージを厳密にするため人工受精マウスを用い、胎生12-13日で基礎的な条件設定をおこなった。現在調整できたアデノウイルスから逐次実験中である。 3.歯胚の移植実験 遺伝子導入した歯胚の移植実験系に関しては、遺伝子組換え動物実験施設を整備し実験準備を整えている。
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