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2000 年度 実績報告書

低侵襲的血管イメージングを応用した顎顔面領域の新しい血管系画像診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12671824
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

倉林 亨  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60178093)

研究分担者 石井 純一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40222939)
吉野 教夫  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70220704)
キーワードMRI / CT / アンギオグラフィー
研究概要

今年度は顎顔面領域におけるCTアンギオグラフィー(以下CTA)およびMRアンギオグラフィー(以下MRA)の最適化を目的とした研究を行なった。CTAについては臨床例により検討を行なった結果、volume rendering法による三次元画像表示はshaded surface display法と比較して明らかにすぐれており、内径1mm程度の抹消血管までが描出可能であった。撮影の至適条件としては、造影剤投与は単層投与が良く、また注入速度は2cc/秒で十分でありこれを超えても血管系の描出は改善されないこと、撮像開始時間は造影剤投与後40-50秒後とすべきであること、撮像パラメーターとしては撮像範囲を考慮してビーム幅2mm、テーブル速度3-4mmとすることが適切であると考えられた。しかし症例によってはこのプロトコールによって良好な結果が得られない場合もあり、今後は血管系描出に影響する他の因子についてもできる限り検討してゆく予定である。一方MRAについては、従来より第一選択とされていた3Dまたは2D time of flight法は、顎顔面領域では期待するほどの血管系描出が得られないことが示唆された。すなわち同法は頚動脈等の血流速度の速い大血管を描出する上では優れていたが、同領域における複雑な血管走行を評価する上では最適な手法ではないと考えられた。このため現在血流速度に依存した血流画像を得ることのできるphase contrast法を用いた評価に着手しており、今後は同領域抹消血管の描出における同法のadvantageを、正常症例を対象とした研究によって明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Kurabayashi: "MRI of ranulas"Neuroradiology. 42. 917-922 (2000)

  • [文献書誌] T.Kurabayashi: "Oral and Maxillofacial Radiology Today"ELSEVIER SCIENCE B.V.. 655 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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