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2000 年度 実績報告書

骨折治癒過程における骨再生制御遺伝子の網羅的検索

研究課題

研究課題/領域番号 12671832
研究機関長崎大学

研究代表者

柴田 恭明  長崎大学, 歯学部, 助手 (80253673)

研究分担者 藤田 修一  長崎大学, 歯学部, 助手 (00181355)
高橋 弘  長崎大学, 歯学部, 助教授 (20124597)
山口 朗  長崎大学, 歯学部, 教授 (00142430)
キーワード骨芽細胞 / DNA array / BrdU
研究概要

C57B6マウス右側大腿骨に直径1mmのホールを形成し、0日(ホール形成直後)、1日、2日、3日、4日、5日後に灌流固定し、大腿骨を切りだした。切り出す2時間前にBrdUを腹腔内注射し、増殖期にある細胞をラベルした。その後、浸漬固定、パラフィン包埋切片を作製し、HE染色にて形態学的に骨折修復経過を観察する一方、ホール周囲へのBrdU陽性細胞の浸潤経過を免疫組織化学染色にて検索した。形態学的に、0日目ではホール形成部位の組織は円形に消失しており、1日目には出血、浮腫が観察された。2日目では出血、浮腫に加えて円形細胞の浸潤が顕著であり、ホール周囲には幼弱な肉芽組織が局所的に観察された。3日目、ホール周囲の肉芽組織形成が顕著となり、4日目以降、線維化が進行していた。BrdU免疫組織化学を用いた検索では、ホール内にBrdU陽性細胞の浸潤がみられるのは3日目からであり、その後は陽性細胞が増加した。
一方、ホールから両側1mmのマージンをもうけて同部位を経時的に摘出し、RNAを調整し、骨芽細胞のマーカーであるalkaline phosphataseおよびosteocalcinプライマーを用いてRT-PCRを施行し、β-tubulinをコントロールとして相対的発現濃度を比較した。その結果、alkaline phosphataseは3日目から、osteocalcinは4日目から発現が増加した。
これらの結果により、ホール周囲において、未分化間葉系細胞が骨芽細胞へと分化するのは3日目から4日目と推察される。現在、これらの組織からmRNAを調整し、正常大腿骨から調整したmRNAをコントロールとしてDNAarrayにて解析中である。

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomomi Yamamoto: "Effects of various decalcification protocols on detection of DNA strand breaks by terminal dUTP nick end labelling"The Histochemical Journal. 32. 697-702 (2000)

  • [文献書誌] 柴田恭明: "整形・災害外科"金原出版株式会社. 5 (2001)

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公開日: 2002-04-02   更新日: 2016-04-21  

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