研究課題/領域番号 |
12671842
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
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研究分担者 |
後藤 真一 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30319206)
佐久間 重光 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80271386)
有地 淑子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60232063)
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キーワード | 咀嚼筋 / 超音波断層法 / 疼痛 |
研究概要 |
既存の超音波装置Logiq700(GE横河社製)を用いて、既存のプローブを顔面表層より走査し、咬筋浅層および側頭筋のBモード画像を採取し、筋肉の厚みを計測した。また咬筋浅層に分布する顔面動脈の咬筋枝および側頭筋に分布する浅側頭動脈の枝をカラードップラ法により描出し、それぞれの血管に対して、血流計測を行った。 さらに、今回購入の口腔内用プローブil2L(GE横河社製)を用いて口腔内より走査し、咬筋深層のBモード画像を採取し、筋肉の厚みを計測した。咬筋深層に分布する顎動脈咬筋枝をカラードップラ法により描出し、血流計測を行う手法を確立した。 健常例に対し、安静時および持続咬みしめ時において、咬筋深層および浅層、側頭筋の血流動態と筋肉の厚みの計測をおこなった。咬みしめの強さは筋電図によりモニターした。同時にプレスケールを用いて、咬合力を測定した。持続咬みしめによる痛みの発現の程度をVisual Analog Scale(VAS)により記録した。 上記の結果を、今回購入のパーソナルコンピュータPower Book G3に入力し、健常例における血流動態、筋肉形態、咬合力と痛みの発現との関係を、各筋肉について総合的に分析した。さらに筋肉間あるいは深層と浅層のバランスについて、血流動態を指標として解析を行った。 以上、超音波カラードップラ画像を用いて筋肉の血流動態を解析するシステムを構築し、咀嚼筋の疼痛発現のメカニズムの解明への手がかりを得た。
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