• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

E.coli-derived rhBMP-2 variantによる象牙質誘導

研究課題

研究課題/領域番号 12671857
研究機関北海道医療大学

研究代表者

斎藤 隆史  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (40265070)

研究分担者 別所 和久  京都大学, 医学研究科, 文部教官助手 (90229138)
キーワードE.coli-derived rhBMP-2 / 象牙質 / 歯髄
研究概要

今年度は,E.coli-derived rhBMP-2 variantを用いて硬組織を誘導するために必要な支持体に関する予備実験を行った.その結果,E.coli-derived rhBMP-2 variantと一型コラーゲンの複合体が効果的に硬組織を誘導するためには有用であることがラットを用いたin vivo実験から明らかになった.つまり,E.coli-derived rhBMP-2 variantのみをラット皮下結合組織内に移植しても硬組織形成は誘導されなかったが,E.coli-derived rhBMP-2 variantと一型コラーゲンの複合体の場合には,移植後2週で旺盛な骨形成が観察された.さらに,E.coli-derived rhBMP-2 variantのco-factorとして有望な象牙質リンタンパク質(phosphophoryn)を用いた石灰化誘導実験を行った.phosphophorynを一型コラーゲン線維に単に吸着させた場合には,石灰化誘導は認められなかったが,架橋剤を用いて共有結合させた場合には,石灰化誘導が認められた.これらのことから,E.coli-derived rhBMP-2 variantのco-factorとしてphosphophorynを用いる場合には,一型コラーゲン線維に架橋結合させることが必要であることが推測された.これらの知見をもとに,来年度の実験を行う予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] TAKASHI SAITO: "In vitro Apatite Induction by Phosphoryn Immobilized on Modified Collagen Fibrils"Journal of Bone & Mineral Research. 15・8. 1615-1619 (2000)

  • [文献書誌] H.KOYAMA: "Evidence for the involvement of BMP-2 in phenytoin-stimulated osteocalcin secretion in human bone cells"Arch.Oral.Biol.. 45. 647-655 (2000)

  • [文献書誌] 斎藤隆史: "リンタンパク質-再構成コラーゲン線維複合体による石灰化誘導"日本歯科保存学雑誌. 43・4. 826-831 (2000)

  • [文献書誌] 伊藤修一: "In vitroにおける結合型タンパク質による石灰化実験"日本歯科保存学雑誌. 44・1. 79-85 (2001)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi